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お仏壇にお供えしてはいけないもの

 

お盆も近づいてきました。

本日は、仏教の考えから、

お仏壇にお供えしてはいけない物をご案内します。

 

 

◆五辛(ごしん)

 

お仏壇にお供えしてはいけないものとして、五辛(ごしん)があります。

五辛とは、文字の通り、5つの辛いもので、

仏教では「にら」「にんにく」「ねぎ」「らっきょう」「のびる」を指し、

道教では「にら」「にんにく」「らっきょう」「あぶらな」「こすい(パクチー)」を指します。

これらは情欲や怒りを増幅させるものとされ、

禁忌の野菜と言われ、別名「五葷(ごくん)」とも呼ばれます。

 

◆肉・魚

 

肉も魚も命を宿すものです。

仏教の教えでは「無益な殺生をしてはいけない」とされていますので、

肉や魚をお供えすることは、この教えに背くとされるのです。

 

◆トゲのある植物

 

トゲは、地獄にあると言われている「針山」を連想させるため、

また、トゲで怪我をしてしまった場合、

血は不浄とされているので、トゲのある植物をお供えするのはよくないとされています。

 

そのほかにも、亡くなった人の魂が、人の命に絡みつく姿を連想させることから、

蔓状の植物や、

「不幸が根付く」として、鉢植えのお花もお供えしてはいけないとされています。

 

また地域によっては、匂いのきついお花もよくないとする考えもあります。

 

 

◆臭い果物・腐りやすい果物

 

仏様も亡くなった方の魂も喜ばないとされるのが、ドリアンなどの香りの強い果物です。

また、仏様がゆっくり召し上がれないので、腐りやすい果物もよくありません。

 

◆曹洞宗のお盆では桃が禁物

 

曹洞宗では、桃は天界の食べ物とされ、桃をお供えすることで、

亡者(成仏できずに迷っている者)や、

餓鬼(飢えと渇きに苦しむ餓鬼道におちた亡者)が寄ってこないと考えられています。

お盆は亡くなった方の魂が現世に戻ってくる時期です。

そのお盆に桃をお供えしてしまうと、亡くなった方の魂まで退けてしまうため、

戻ってくることができなくなってしまうとされています。

そのため、曹洞宗では、お盆の時期には桃をお供えしてはいけないとされています。

 

 

 

お供えに向いているもの

 

ここまでは、お供えしてはいけないものを見てきましたので、

最後に、お供えに向いているものを紹介します。

 

〇果物

 

日持ちするリンゴやオレンジがお勧めです。

またメロンも、熟す前のものが売られていることが多いので、

こちらもお盆やご法事などの弔事の時によく選ばれています。

 

お供えする時は、高坏や供物台に置くのが一般的です。

直接置くのではなく、半紙を敷いてから置きましょう。

カゴ盛りの場合は、カゴの正面がこちらを向くようにお供えします。

 

〇お菓子

 

おせんべいやおかきなどの焼き菓子は、日持ちがするのでお勧めです。

洋菓子であれば、クッキーなどもよいでしょう。

果物のカゴ盛りと同様、お菓子の正面がこちらを向くようにお供えします。

 

〇アレンジメントフラワー

 

生花店ではお盆や法事の時などの弔事の際に、

それにふさわしいアレンジメントフラワーを作ってもらえます。

こちらは長持ちするような工夫もされていますので、

お供えとしてお勧めです。

 

 

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