枕団子をお供えするのは
地域によって違いはありますが、
北信地域では、故人様の枕元に7つのお団子をお供えします。
この「枕団子」には、どのような意味があるのでしょうか。
長い旅路のために
人は亡くなると、「六道(ろくどう・りくどう)」と呼ばれる、
「地獄」「餓鬼」「畜生」「修羅」「人間」「天上」の6つの世界を行き来し、
悟りを開いた順に成仏、つまり「極楽浄土」へ行けるとされています。
この「六道」と「極楽浄土」を合わせて7個のお団子をお供えするのです。
この「六道」をめぐる旅路は大変険しい道のりとされています。
無事にたどり着き、悟りを開くまでの間にお腹を空かせたら
食べてほしいという意味も込められています。
ほかには、亡くなってから7日目から49日目まで、
7日ごとに行われる魂の審理のために、7個のお団子をお供えするという説もあります。
浄土真宗だとお供えしない?
浄土真宗では、人は亡くなると、
すぐに阿弥陀如来様が極楽浄土へ連れていってくれると考えられています。
そのため、悟りを開くための旅路や、7日ごとの審理がないので、
枕団子のお供えは不要とされています。
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