「納骨」のぎもん
「納骨」とは、
骨壺にご遺骨を納めることも納骨といいますが、
一般的にはご遺骨をお墓に埋葬することを意味します。
多くの場合、納骨式と呼ばれる儀式を行い、故人様の冥福を祈ります。
納骨(納骨式)はいつ行うの?
特に時期に決まりはなく、埋葬法などによる規定もありません。
納骨式の時間は20~30分程度ですが、
仏教の場合、四十九日忌の法要に合わせて行うことが多く、
お墓を新しく建てる場合は、その開眼供養と一緒に行ったり、
一周忌などの節目の法要時に行うこともあります。
北信地域の場合、雪が多い時期もありますので、
雪解けまで納骨を伸ばすことも問題ありません。
菩提寺様、墓地の管理者ともご相談の上、
ご参列されるご親族様の都合のよい日取り・時間を選ぶのがよいでしょう。
納骨のしかた
お墓への納骨の場合、骨壺で納骨をする、納骨袋に入れて土の上に置くなど、
地域や宗派によって変わってきますが、
北信地域では、一般的には骨壺を使わずに、カロートと呼ばれる、
お墓の半地下~地下にある納骨棺にご遺骨をそのまま納めることがほとんどです。
カロートの蓋が開けづらくなっていたりすることもあるので、
事前に、お墓の様子を確認しておくことも大切です。
霊園等では、骨壺のままのご安置になる場合もありますので、
こちらも合わせて確認しておきましょう。
◎「納骨堂」とは・・・
納骨堂は骨壺に入れたご遺骨を安置しておく建物のことで、
納骨殿、霊堂などとも呼ばれたりします。
もともとは境内に建てられて、一時的にご遺骨を納めているものでしたが、
長期にわたりご安置いただく役目を担うようになってきました。
寺院が管理しているもののほか、公営・民営のものなどもあり、
仏壇式、ロッカー式、機械式や、
合葬式といって、ほかのご遺骨と一緒に合祀するなど、様々な形式のものがあります。
費用も、1人用、数人分用、合祀での違いや、
管理費等を定期的に支払うものもあれば、最初に一括で支払うなどの違いもあり、
これからご遺骨をお守りしていかれるご家族がいらっしゃるのかなども含めて、
皆様のご意向に合わせて選ばれています。
納骨に必要なものは?
納骨には、埋葬許可証が必要です。
こちらは、法律で定められていますので、大切に保管をしましょう。
(火葬が済んだあとに、火葬許可証に火葬済みの証明がされて返却されるものが、埋葬許可証です。)
墓地によっては、事前に提出が必要な場合がありますので、確認をしておきましょう。
お墓にはお花を手向け、果物や菓子、お酒など、
故人様がお好きだったものをお供えします。
お寺様にご読経いただく場合、お布施や、お食事・ご返礼品などをご用意し、
同じくご参列者の皆様へもお食事・ご返礼品などを用意します。
◎仏式以外の場合・・・
神道での納骨は「埋葬祭」「納骨式」と呼ばれ、
もともとは火葬後にするものでした。
神道では、10日ごとに霊祭(れいさい・みたままつり)を行いますが、
近年では、十日祭から四十日祭までは省略されることも多くなり、
その代わり五十日祭を比較的盛大に行い、その際に納骨をすることが多くなっています。
納骨の際には、斎主に祝詞を読んでいただき、
その御礼にお玉串料を納めます。
また「神饌(しんせん)」と言って、
お神酒、洗ったお米、水、塩、お餅、野菜、乾物、魚、卵、菓子と一緒に、
故人の好きだった食べ物などをお供えします。
キリスト教は土葬での埋葬が基本ですが、
日本ではほとんどの自治体が土葬を禁じています。
このため、火葬後にすぐに墓地に納骨をするケースもありますが、
カトリックでは、亡くなってから1か月後の追悼ミサ、
プロテスタントでは、同じく亡くなってから1か月後の召天記念日に
納骨を行うことが多いようです。
納骨の際には、参列者で賛美歌を歌い、
神父による聖書朗読、祈りを捧げます。
そのお礼は、白地に百合の花や十字架がプリントされた封筒に入れ、
表書きは「献金」または「謝礼」とします。
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