水引の色と結び方
香典は、故人様にお供えする金品であり、
お線香やお花の代わりになるものです。
香典を包む封筒を「香典袋」といい、「不祝儀袋」とも呼ばれます。
香典袋は、文房具店、コンビニエンスストア、スーパーなどで購入できます。
水引の色
【青白・黒白の水引】
葬儀・法要に用いられます。
青白の水引は、半分が白で、もう半分が紺色に染められているものを指します。
香典が1,000円~5,000円の場合、水引が印刷されたものでも構いませんが、
10,000円~30,000円の場合は、結ばれている水引が付いている香典袋を使うといいでしょう。
【銀銀(双銀)の水引】
葬儀・法要に用いられます。
銀色一色の双銀の水引は、香典が50,000円以上の場合に使います。
50,000円以上の場合は「中金封」と呼ばれる、一回り大きな香典袋を使い、
100,000円以上の場合は、中金封より一回り大きい「大金封」を使います。
大金封は封筒型ではなく、一枚の紙で包むように作られているので、
格式も高く、高級感があります。
【黄白の水引】
葬儀・法要に用いられます。
主に関西や北陸地方で使われており、
特に京都では、黒白の水引は使わず、黄白の水引の香典袋が定番になっています。
これは、日本の首都が京都で、公家社会だった頃、
皇室に贈り物をする際に使用していた玉虫色の水引が、一見黒色に見えてしまうので、
香典で黒白の水引を使用すると、それと間違える恐れがあるということから、
香典には黄白の水引を使うようになったという説があります。
水引の結び方
・結び切り
「繰り返さない」「一度で終わる」と言う意味の結び方です。
・あわじ結び
結び切りの一種で、慶事・弔事両方に使われます。
水引を8の字にクロスして結ぶ結び方で、左右にひっぱると更に固く結ばれ、
「同じことが起きないように」という意味が込められています。
また、「固く結ばれる=末永く付き合う」という意味で、お布施にも用いられます。
不祝儀に使われる水引の結び方は、この2つしかありません。
「包む」ということ
日本では昔から、大切な贈り物は「結ぶ」「包む」習慣があります。
香典を包み、水引を結びます。
そして、その香典袋にしわがついたり、水引が崩れないように、
袱紗(ふくさ)に包みます。
袱紗に包むことによって、礼節や相手と悲しさを共有するという気遣いを示しているのです。
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