有り難し | 博善グループ
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「ありがとう」の由来

 

「ありがとう」という言葉の由来をご存知でしょうか。

「ありがとう」は、

「有り難し(ありがたし)」の連用形「有り難く(ありがたく)」が

ウ音便化した言葉です。

 

 

 

「ありがたい」は仏教用語

 

当たり前に有ると思うことでも、

実は、有ることが稀である、めったに無い、ということから

「有り難し」「有り難い」と使われるようになったと言われています。

仏教に由来する言葉で、経典(きょうてん・仏の教えを記したもの)でもたびたび使われています。

 

一休さんの逸話

 

「一休さん」でおなじみの一休宗純禅師(いっきゅうそうじゅんぜんし)の逸話の中にも、

その「当たり前」がいかに「有り難い」のかを説いたお話があります。

 

 

「何かめでたい言葉」を書いてほしいと頼まれた一休さんは、

「親死 子死 孫死」と書きます。

それを見た依頼主は、なんて不吉だと、かんかんに怒りましたが、

一休さんは落ち着いて、こう返します。

「それでは、あなたには、『孫死 子死 親死』の方が めでたいのですか」。

 

そして続けます。

「親が死に、子が死に、孫が死ぬ。これほどめでたいことがありますか」。

 

順番どおりに死ぬということは当然のようで、とても難しいことです。

 

もう少しひも解いてみます。

順番どおりに死ななかったから不幸ということでもありません。

ただ順番どおりということは、

それぞれが長生きをして、頂いた命をまっとうしたということであり、

それが、めでたいということなのではないでしょうか。

 

 

日々「当たり前」と思っていることは、実は「有り難い」ことで、

そのことに感謝をして、毎日を過ごしていくことが大切なのではないでしょうか。

 

 

 

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