「お別れの会」とは
芸能人や著名人などが亡くなられた時に、
「お別れの会」が執り行われているのをご覧になったことのある方もいらっしゃると思います。
「お別れの会」とは、家族・親族だけで密葬を行い、
後日改めて、故人に縁のあった方達がお集りになって、お別れをする会です。
普通の葬儀と何が違うの?
「葬儀」を行うのには
①故人の供養
②遺体の処置
③遺族の心の整理
④社会的な処決
といった意味合いがあります。
故人が安らかに旅立たれることを祈り、
遺体の衛生・環境保全のため、火葬を行います。
お見送りの儀礼の中で、残された遺族は心にひとつの区切りをつけます。
そして、故人に代わり、今後その家を守っていく方の意思表明・お披露目をします。
お別れの会においては、特に、亡くなられた方が、会社の経営者であった場合などは
この社会的な意味合いの占める割合が大きくなります。
一般の人は行わないの?
お別れの会の特徴として、準備に時間もあるため、
より「その人らしい」お別れができることがあげられます。
宗教者を呼ばずに行うことがほとんどですので、決まった形式もありません。
献花などでお別れをしたり、
故人様が生前好きだった音楽や趣味をモチーフにした空間を作るなど、
行い方は様々です。
これまでは、芸能人や著名人、社会的地位の高い人が行うことがほとんどでしたが、
近年は、遺族の「故人に合った葬儀をしたい」、という想いや、
本人の「葬儀はこうしてほしい」という生前の希望などから、
一般の方でも、お別れの会を選ばれるケースが増えてきました。
お別れの会の流れ
お別れの会は、まず、密葬という形で近親者のみで葬儀を済ませた後、
四十九日忌までに行うことが一般的ではありますが、
一周忌や三回忌などに合わせて行うこともあります。
その場合は「偲ぶ会」の意味合いが強くなります。
主催者は、ご家族の場合もありますし、友人、仕事の関係者などが発起人になる場合もあります。
会場は、葬儀場などはもちろん、ホテル、レストラン、故人の好きだったお店など、
その選び方も自由です。
ただ、ホテルやレストランの場合、ご遺骨の持ち込みができない場合もあるので、
宗教的な作法を取り入れたい場合などは、事前に問合せが必要です。
お別れの会に呼ばれたら
参列時の服装は、案内状に記載されている内容に従います。
「平服でお越しください」と書かれていた場合は、
カジュアルすぎるものや華美なものは避け、
控えめな色のスーツやワンピースを選ぶようにし、
お化粧やアクセサリーも、あまり派手にならないようにしましょう。
案内状に特に記載のない場合は、一般的には喪服を着用するのが好ましいとされていますが、
ホテルやレストランなどで行われる場合は、
他のお客様への配慮で、喪服や礼服ではない方が良い場合があります。
迷う場合は、主催者へ確認してみるとよいでしょう。
ご葬儀と一緒で、香典も持参します。
香典袋か白無地の封筒に、「御香典」「お花料」などと書いて渡しましょう。
また、会費制の場合は、白無地の封筒などに氏名や住所などを記載して持参します。
(受付で直接お支払いする場合もあります。)
案内状に「香典辞退」と記載のある場合は、その内容に従います。
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