さまざまな「供養」
供養(くよう)とは、死者のあの世での幸せを願うことですが、
日本人は昔からさまざまなものを供養してきました。
特に愛着をもって使用してきた日用品は、
そのまま捨ててしまうのではなく供養をする文化が見られます。
仏教伝来の行事というよりは、
八百万の神(やおろずのかみ)を認める昔ながらの神道の考え方が、
日本人に根づいていることの表れといえます。
使い込まれ、愛されてきたものには、神が宿るという考えです。
針供養
2月8日に多くの寺社で行われる、古い針を供養する行事です。
2月8日は「事はじめの日」とされ、
家庭の仕事や農作業を休み、翌日から忙しい1年の作業が始まるとされていました。
そのため、針仕事を休む2月8日には、針供養をするものとされ、
曲がった針や、折れた針を集め、お寺や神社に持ち寄って供養をします。
針は、豆腐やこんにゃくなど柔らかいものに刺すことで供養とし、
針供養を行えば、その年1年の針仕事が上達するという言い伝えがあります。
人形供養
古くから「人形には魂が宿る」という考え方があります。
人形の形をしたものは、種類や素材に限らず、
人形供養をしてくれるお寺や神社へ持ち込むことができます。
供養祭の日などにお経・祝詞を唱え、お焚き上げを行います。
箸供養
箸には古くから自分の魂が宿るとされ、
むやみに捨てると自分の身に災いがふりかかると言われています。
1月のどんど焼きか、
8月4日の箸の日に、箸供養を行っているお寺や神社に持ち込んで供養をします。
靴供養
長く使われたものには魂が宿る。靴も一緒です。
東京都台東区の玉姫稲荷神社では、年に2回、靴のお祭りと、供養が行われます。
そのほか靴供養をしてくれるお寺や神社があります。
その他の供養
刃物の日の11月8日に「刃物供養」、
めがねの日の10月1日「めがね供養」、
過去に行われたものとして、「ロボット供養」など、
さまざまな供養が各地で行われています。
使えなくなったり、不要になった日用品を、
捨てるには忍びないけれど、持ち続けるもの難しい…といった時に、
このようなお別れの仕方があることを覚えておくといいのかもしれません。
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